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「転職活動を始める(1)」

田舎で仕事をする」と考えて、まず思い浮かんだのは、

・陶芸のヒトになり、焼き物で、生計を立てる

・農家のお手伝いをして、ゆくゆくは農業で生計を立てる

・山林に入り、林業で生計を立てる

などの、田舎ならではの職種だった。

一応、本などを買い、それぞれの職種について調べた。

あこがれのある職業ではあったけど、今までの収入を維持することは、まずムリだった。

妻と長男、そして産まれてくる赤ん坊のことを考えると不安だった。

そして、もっとツライのは今までのキャリアを捨てなければならない、
ということだった。



システムエンジニアとしてのキャリアを生かしつつ、田舎に住む。
さらに、あまり残業バリバリの開発メインの仕事はしたくない。

・・・。

転職雑誌を見ても、インターネットで調べても、適職フェアのようなものに
行っても、そんな都合のいい仕事は見つからなかった。



ずっと購読していた「Uターン・Iターン・ビーイング」という雑誌で
「Uターン・Iターンフェア」というのを開催していた。

(ダメ元で行ってみるか・・)
と、かなり消極的な思いで参加してみた。

「Uターン・Iターンフェア」では、田舎にある企業が集まって、
「Uターン・Iターン」を望むヒトに対して、会社説明や面接を行なってくれる。

こちらの消極的な思いが通じるのか、コレ!と思った企業の面接官からも、
「田舎だからといって、選抜基準は甘くありませんから」
などと言われて、意気消沈してしまった。

(んなこたぁ、わかってるよ・・・)



(ハナシを聞きたい企業もないし、もう帰るか・・・)と思っていると、
メガネをかけて真っ黒のスーツを着た軽い感じのヒトに、
「どのような業界に転職希望なんですか?」と話しかけられた。

(なんだ、コイツ?)と思いながら、「えー、まぁ、SE関連の・・」

などと、あいまいなことを言って逃げようとすると、
「歩きっぱなしで疲れたでしょ?お茶でも飲みましょう」
と近くの喫茶店に誘われた。



話を聞いてみると、人材紹介会社に登録させるための勧誘だった。

要するにそのヒトは、人材紹介会社のリクルーターだったのだ。

登録するのは無料だし、地方の会社からの引き合いも多い、とのことを聞き、
軽い気持ちでその会社に登録した。

その出会いが、僕の運命を変えるとはその時は思っていなかった。

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「転職活動を始める(2)」へ 続く 

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