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「会社 辞めます」

2001年3月のことだった。

上司から突然、異動の話をされた。
横浜から東京事業所への異動だった。

会社を辞めることを話す良い機会だと思った。

6月のボーナスをもらってから転職しようと考えていたので、
4月になったら切り出そうと思っていたが、話すなら今だ。

「会社を辞めようと思っていますので、そのお話はお受けできません。」
上司はビックリしていた。



場所を変えてもらい、詳しい話をした。

田舎で暮らしたいこと、もう転職先のあたりがついていることを話すと、
当時の上司は真剣に聞いてくれて、転職後の心配までしてくれた。

僕がウツになった時にも、とても親身に力になってくれた人だったので、
これから先の心配を増やしてしまって申し訳ない気持ちでいっぱいだった。

最終的に決心が固いことを確認してもらい、上に話を通してもらった。



困ったのはそれからだった。

上司の上(部長)からは、
「あと、数ヶ月で引継はどうするんだ?」
「部下への影響をどう考えているんだ?」
などの批判めいた言葉がふりかかってきた。

「そういうことを考えるのがアンタの仕事じゃんか」
「何も明日から来ないって言ってるワケじゃないんだから」
と思いながらも、頭の中にあった引継計画をメモしていった。

それからの2ヶ月は引継ぎやお客さんへの挨拶であわただしく
時が過ぎていった。



後になって聞いた話だが、
この時に引継いだ一つのお客さんのシステム構築がうまくいかず、
裁判沙汰になってしまった。

当時のチームメンバーや、プロジェクトにかかわっていた人達には
本当に申し訳なく思う。
僕がウツになったことからも迷惑のかけっぱなしだった。

この時のことを思うと、今でもとても辛い気持ちになる。



辛い思いや、悲しい別れがあったが、
2001年6月、僕は10年間勤めた会社を退職した。

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「田舎で家を探す(1)」へ 続く 

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