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「帰省」

10月中に着々と、冬支度を整えていたのだけれど、 家族は 年内には帰って来なかった。



理由は、僕の仕事が忙しすぎたことだ。

毎日、午前様で帰ってくるのだったら、 このまま実家にいて年末年始まで過ごした方が良い、 という妻の意見を尊重することになったのだ。
僕も、その方が気楽だったので、さらに2ヶ月を一人で過ごすことになった。



毎週土曜日の朝、中央高速を走って、川崎に行き、 産まれたばかりの次男と家族の顔を見て、週末を過ごして、日曜日の夕方に山梨に帰る。

周りからは、「大変だね」と言われていたけど、 家族と離れることで、絆が強まった氣がしたし、 行きも帰りも、渋滞とは逆方向だし、 「田舎」と「都会」を往復することで気持ちの切り替えも出来たので、苦にはならなかった。



横浜に住んでいた時は、人の多い「都会」がキライだったけれど、田舎で生活するようになると、「都会」が恋しくなる。

「都会の便利さ」、「人ごみの心地よさ」みたいなもの、を感じるようになってきたのだ。

これは、僕にとって大きな発見だった。



青年海外協力隊に参加して、アフリカで2年間暮らした時も、「日本の良さ」をすごく感じたし、 「日本」のことがよく見えるようになった氣がした。



移動や、旅をすることは、自分の位置、自分の本当の気持ち、 を確かめるのに、とても大事なことなのかもしれない、 と、この頃よく感じていた。



忙しかった仕事が少し落ち着き始めた 2002年1月、4人家族での 田舎暮らし が始まった。

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「4人家族」へ 続く 

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