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「やっぱりこの土地がいい」

不動産屋の雰囲気と態度が、気に入らなかったので、
「じゃあ、結構です」と言って、断ってしまった土地。
でも、その場所は しばらくアタマから離れなかった。
(もう一度、詳しく話を聞いてみようか?)
(でも、あの不動産屋と話をするのはイヤだ。)



しばらくして、またその土地に行ってみると、工事が始まっていた。

1つの土地を2つに分けているようだった。
全体に斜めの土地だったので、2つに仕切ってそれぞれを平らにしていた。

「ふーん、一つの土地で売るんじゃないんだ」

確かに200坪というのは、住宅の宅地としては広すぎる感じだ。
きっと、それでは買い手がつかなかったのだろう。



また1週間後に行ってみると、今度は2つの土地の上側で測量をしていた。
いよいよ家が建つのだ。

(クソー、オレが一番最初に見つけたのに)
と、行き場のない怒りのようなものを感じていた。



そしてまた、一週間後、
(しかし、今考えると ホントによくこの場所に通っていた)(笑)
今度は、家の基礎を作っていた。
そして、2週間後、あっという間に家の骨組みが建ってしまった。

その時に、下側の土地にカンバンが立っているのを見つけた。
そのカンバンには、
「ABCホームの建売住宅です。○○○○万円で売り出し中」
と書いてあった。

そうなのである。

その家は、ABCホームが土地を買って、建売住宅を作って、売りだしたのである。

そうだったのか!値段も手頃じゃないか!

すぐに妻に話して、この家を見せてもらおう、と切り出した。

しかし、妻は、「注文住宅でなくてもいいの?」と聞いてきた。

「・・・」

確かにそうだ。
土地のことばかりを考えて、家のことを考えていなかった。

僕と妻には、
「木の香りのする家」「薪ストーブのある家」「エコな家」を建てたい
という夢があったのだ。



それからしばらくは その家が出来上がるのを、遠くから見ていた。

ほぼ完成という頃に、
「買うかどうかは、別にして、とにかく見てみよう」と妻に言って、電話をしてみた。

「いつでも見に来てください」と言われたので、本当にすぐに行った。

ABCホームの社長さんは、気さくな感じの元氣なおじいさんという感じだった。
ABCホームは、地元の工務店で、この近辺にも何件も家を建てていた。
新しい工務店でもないし、あやしい雰囲気もなかった。

家の中を見せてもらった。

とても良い家だった。広さも申し分ない。
何よりも窓からの眺めが素晴らしい。



(やはり、気に入った土地を優先した方が良いのではないだろうか)
(でも、薪ストーブはどうする?エコな家は?)
(妻も気に入っている、キッチンも希望のカウンターキッチンだ)
(でも、建売だから、今からじゃ何も変更出来ない)
(値段は手頃だ。注文住宅になったらいくらかかるか わからない)
(住宅ローンの期間は10年までにしたい。注文住宅になったら無理かもしれない)

迷った。



その時は、「検討します」と言って、家に帰った。

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「決めた!! のに・・」へ 続く 

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